スピーチで言いたいことを覚えてもらう方法
いろんな場面でスピーチを求められたり、また締めのあいさつとか、一言をみんなの前で話さなければいけない場面がありますね。
そういうとき、真剣に聞いている人ならまだしも、ほとんどの人は話した内容を覚えていないのだといいます。
あとで「あの話よかったよー」と言ってくれる人はいますが、実は内容はほとんどおぼえていません!
「どこがおもしろかったの?」と聞くのもあつかましいし、一生懸命準備したのに相手の記憶に残っていないとしたらちょっと残念ですよね。
かのヒトラーはスピーチの天才だったといわれています。そのコツは何回も繰り返すことだといっていたことが記録に残っています。
一度聞いても、聞いている人が別のことを考えていたら忘れてしまうし、次々と別の話が出てきたらどんどん記憶は上書きされてしまいます。
人間の脳はそのようになっているので、話したことを忘れてしまうからといって相手が自分のことを嫌いだとかそういうわけではありません。
ヒトラーはそのことをよくわかって、相手の記憶に定着するまで繰り返したんですね。
もちろん、私たちがヒトラーのように何回も繰り返したら「うざい」とおもわれるでしょう。あんなふうに極端に、またくどくはやりたくないですよね。
ですからここはスマートにいきましょう。
相手におぼえてもらうコツは、「一つのことに絞って話をする」です。
これは文章でもスピーチでも同じです。
相手におぼえてもらうことには、いくつもトピックをあげて盛りだくさんで話すのではなく、一つのトピックを軸として、そこに肉付けするような話をすると、相手におぼえてもらいやすくなります。
ついでに話す方も話を作りやすくなります。
マーケティングの世界では、これをワンメッセージの法則と呼んだりします。
CMなどでいくつもメッセージをならべるよりも、一つのメリットの集中して宣伝をする方が記憶に残りやすいです。
これはさきほど脳の性質で、脳はどんどん新しい情報を上書いていくと書いたことと関係します。メッセージが一つだと、聞いている方もすっきりした印象を持って、内容を覚えてくれるかもしれません。