栄養に関する基本的な知識
健康のためには運動と栄養のどちらも大切です。
運動を自分がどれだけしたのかは把握しやすいです。しかし、栄養を自分がどれだけ摂れたのかを把握することは難しいですね。
日常的に運動を続けることは大切ですが、適切な燃料がなければ、体は十分に機能しません。
必要な栄養素を摂り、十分な水分量を維持し、摂取したエネルギーをきちんと消費することが、健康のためには重要です。
水の補給について
体の中の水分量は常に変化しています。起きている間も寝ている時も変化していきます。
特に運動の前後では急激な水分量の変化があるので、水分を積極的に摂ることが必要です。
体内の水分は、体温を調節したり、体の代謝プロセスに関わったり、栄養素を移動させたり、老廃物や毒素を排泄するために使われています。
体に必要な水分は「多すぎもなく少なすぎもなく、ちょうど良い量をキープすること」です。
では、「ちょうど良い量をキープ」するにはどうしたら良いでしょうか。
それを簡単に知る方法は、自分の尿の色を見ることです。
薄い黄色、例えるならレモネードくらいの色なら十分に水分がとれていることを示します。
濃い黄色、例えるなら100%のリンゴジュースのような、であれば水が足りていないことがわかります。
朝一番の尿はだいたい濃い黄色をしていますね(汗)
それだけ寝ている間にたくさんの水分が体から蒸発していったということですから、寝起きには水分を摂ることがすすめられています。
炭水化物について
炭水化物は、日々の活動や運動の主要なエネルギー源です。
栄養学の権威Heather Mangieriさんによれば、一定の運動した際に使用されるエネルギーの50〜60%が糖類に由来するそうです。
炭水化物はいろんなものに含まれていますね。必須の栄養素でありながら、今は食べ物が豊富にある時代ですから、過剰な摂取には気をつけなければなりません。
ビタミンやミネラルについて
野菜や果物に、健康を保つのに役立つ広範囲のミネラルやビタミンが含まれています。
こちらは炭水化物と違って、意識的に摂らないと不足しがちになってしまいますね。
野菜や果物を食事に簡単に取り入れる方法は、朝食にスムージーを加えたり、ランチやディナーにサラダを用意したり、夕食に野菜炒めを作ることでまかなうことができます。
新鮮な野菜や果物が一番です。
たんぱく質について
タンパク質は筋肉を作るために不可欠の栄養素です。
一般成人に必要なタンパク質量は、体重1kgあたり約1グラムです。また、運動選手の場合は2g、3g摂る方もいます。
たんぱく質源となる食品には、牛肉や鶏肉など、そしてそのホルモン、ナッツ類、チーズやバターなどの乳製品、大豆といった豆類などがあります。