ポジティブとは、無理やり笑うことではなく解釈を変えること
ポジティブでいたい、と思ってもいつも良いことばかりがあるわけではありません。
時には辛いことも、悲しいことも起こります。
そこで落ち込んでしまってはいけないからと、気を張って笑顔でいようとすることもありますね。
でも、それがまた大変だったりします。
笑顔でいると、周りは「いつも通り元気だな」と思って事情をわかってもらえないことだってあるし、辛い時に笑顔でいること自体が並の努力ではキープできません。
引きつっちゃったりして、不自然な笑顔になってしまうこともありますね。
ポジティブに考えることは良いですが、むやみに「明日は良いことがあるだろう」「笑顔を絶やすと幸せが逃げる」とだけ考えても長続きさせることは難しいです。
嫌なことが去ったわけではないから、問題はそのまま残ったままですしね。
では、どうしたら嫌なことや悲しいことがあった時でも気持ちを穏やかにしていられるでしょうか。
それは、「考え方を変えること」です。
物事には多面性があって、良い面もあれば悪い面もあります。
長所もあれば短所もあるんですね。完璧というのはなかなかありません。
これはどんなことにもいえます。
ですから、自分が「嫌だな」と思った時には、発想を変えるチャンスなのだと思うことです。
私の知り合いの女性に、とても忙しい人がいます。
その人は「より充実した生き方」みたいのを人に教える仕事をしているのですが(すみません、私が男なのでそういうの詳しくわかりません汗)、彼女は忙しすぎてある日、曜日感覚が狂ってしまったそうです。
朝起きて、土曜日だと思って土曜日の用事に取り掛かっていたら金曜日だと気付きました。
「ああ、今日は金曜日だった。」
そう思って金曜日の用事に取り掛かったのですが、仕事をしているうちにまた土曜日だと思ってしまったそうです。
「あれ?今日は土曜日なのに、なんで土曜日に来るはずのものが来ないんだ?まったく。」
そうして連絡を取ろうとしたら金曜日だと思い出しました。
「そうだ、金曜日だ。」
その後もなぜか土曜日の感覚が抜けなくて、夜まで金曜日と土曜日の狭間でさまよっていたそうです。
そして、私に教えてくれました。
「考え方が間違っていると何が起こっても辛いとわかった。考え方を変えることが大事だ。」
納得してしまいました。
金曜日を金曜日と認識できれば辛くないし、土曜日を土曜日だと把握していれば辛くない。
辛いのはむしろ、金曜日に土曜日の感覚で考えてしまうような、その考え方にあるんだということです。
また、彼女の発想の転換力にも思わず唸ってしまいました。
普通、曜日感覚がズレていたらおしゃべりのネタとして人に話すか、「ああ、私ってボケてるのかな。」と落ち込むじゃないですか。
しかし彼女は、そうした考え方にとどまらず、考え方を変えて「考え方がズレているとツライ。考え方を変えることが大事だ。」という教訓を得て、しかも私に教えてくれたんですね。
彼女は人に「より充実した生き方」を教える仕事をしているから、この話は仕事のネタとしても使えるじゃないですか。
いやらしい話をすれば、それでお金がもらえるわけじゃないですか!やったー。
普通ならなんの意味もない、また困るしかないようなことでも、考え方を変えるとそれを有益なものに変えられるんですね。