各国の片付け事情の違い。こんまりさんのエッセイより
片付けコンサルタントのこんまりさんが雑誌に寄稿していたエッセイが面白かったのでご紹介します。
ちょっと古いですが。
著書『人生がときめく片付けの魔法』が世界42カ国で発売され、アメリカ『TIME』の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出された、「こんまり」こと近藤麻理恵さん。
今は片付け需要の多いアメリカで家族と共に暮らしています。
世界中で片付けを指南する中で、各国のモノに対する想いの違いに気づいたといいます。
日本の場合
日本では、片付けることは単純に「すっきり整理する」といった意味で捉えられていることが多いと思います。
昔の日本人は質素な生活をしていましたから、そうした民族性ともマッチしているのかもしれませんね。
「原点に戻って自分を見つめ直そう」といった感じかもしれません。
アメリカの場合
一方、アメリカでは少し事情が違うそうです。
需要があるのは主に都市部で、アメリカが昔から誇りにしてきた文化に対して疲れてしまった人に支持されているといいます。
ものがあふれた暮らしに疲れてしまい、大量生産、大量消費の価値観を見直したいという傾向が強いようです。
ヨーロッパの場合
さらにヨーロッパではまた考え方が違います。
伝統的な建物が多いヨーロッパでは、モノに対する考え方も違うそうです。
「古いものは良いもの」という考え方もあって、捨てることに関しては日本人よりも強い抵抗感があるそうです。物置には古いものがギッシリ詰まっていることが多いそう。
ポーランドでは、本を「知」が形になったものとして神聖に扱われる文化があり、片付ける話をすると「信じられない」という顔をされることもあったそうです。
そして、あちらでは捨てるのではなく寄付するのが基本だそうで、街に1つは持ち込む場所があるそうです。
おわりに
一言に「片付け」といってもいろいろな考え方がありますね。
「モノを持つ、捨てる」ということは世界でも共通のことなので、様々な価値観を大切にしながらモノと付き合っていきたいですね。