運動を継続するためには成果を実感すること
ほんの数百年の間に私たちは生態系の頂点に君臨し、食糧は豊富になりました。
一昔前までは飢えて死ぬということが当たり前に起こっていましたが、今は先進国ではそのようなことはほとんどありません。
食べ物がたくさんあることは良いことですが、その副作用として、食べ過ぎや運動不足が慢性化していて大きな問題になっています。
単純に糖分や脂肪の取りすぎによる健康上の問題もありますが、体型が悪くなることで「自信を失う」という心理的な弊害も起こっています。
私たちは毎日の習慣というものがありますから、ひとたび運動不足が習慣化してしまうと、さらに運動がしたくなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
運動を継続するには
「体力がついてきた」「筋肉がついてきた」ということが実感できると、運動は継続しやすくなります。
より「効果を実感」するためには、より効率的な運動をすることが必要です。
ではどうするかというと、運動は毎日はしないほうが良いということです。
そもそも、運動は一時的に体の筋肉にダメージを与えることです。
なぜ、ダメージを受けるのに筋肉がついていくかというと、ダメージを受けた筋肉が回復するときに、以前より大きく回復する「超回復」という原理が働くからです。
ですから、この「超回復」が起こってから次の運動に移ることが最も効率の良い運動になるということです。
毎日運動をしてしまうと、回復する前にまたダメージが蓄積してしまうので、うまく筋肉はついてくれません。逆に疲労がたまって健康に悪いということにもなってしまいます。
ではどのくらいのペースが良いのかというと、理想としては週に1回から3回くらいの運動がちょうどよいです。
筋肉は損傷すると「筋肉痛」となって体に現れます。これを実感するのが運動が終わってからだいたい24時間後です。
そして、その痛みは翌日から翌々日まで続きます。激しい運動をした後ではなかなか痛みが治らないこともありますね。
この痛みは超回復をしているという合図でもあります。
だから、この痛みがなくなるころに再び運動することが、続けて筋肉を付けていくことになります。
超回復を早めるために
痛みがあることは超回復の合図でもあるので、人によっては痛みがあったほうが「運動した」という甲斐を感じやすいと言います。
しかし、なるべく痛みは早く回復して、健康増進の速度を早くしたいと考えたいですよね。
そのためには、運動の前後でストレッチをしっかりとすることです。
特に、運動後のストレッチはその後の筋肉痛を和らげるということがよく言われています。
もちろん運動前のストレッチも大切です。しっかりウォームアップしておけば、怪我のリスクも低下します。怪我をしてしまったら運動ができなくなりますから、今までの苦労が水の泡になってしまいます。
また、運動後30分以内にタンパク質をとると回復が早くなると言われています。
なぜなら、筋肉はタンパク質からできているので、損傷した筋肉に素早く栄養を補給することで回復を手伝うことができるからです。
手軽にタンパク質を摂るにはプロテインが良いですね。